先日結婚記念日ということで小旅行に行ってまいり、その影響からか妻の機嫌が良いため、平和な日々を過ごしておりますキグパパです
最近、耳にするワードとして「トリガー条項」という言葉があります
ただ…「トリガー条項って何?なんかガソリンが安くなるのかな?」という方のために今回は簡単に解説させて頂きます
この「トリガー条項」ですが、はじまりは2010年3月租税特別措置法の改正により、ガソリン価格高騰の場合特則税率の適用を停止する「トリガー条項」が設けられたのがはじまりのようです
内容は「レギュラーガソリンの全国平均価格が3ヶ月連続で1L160円を超えた場合、ガソリン税の特則税率分(25.1円)を減税し、3ヶ月連続で130円を下回れば特則税率が元に戻る」というものになっております
(ちなみに軽油の場合は軽油引取税分(17.1円)減税されます)
ただこちらは2011年に東日本大震災の復興財源の確保のため、「トリガー条項の凍結」の方針を示し今に至るそうです
確かに高騰しておりますガソリン代…少しでも安くなり家計の負担が軽くなると嬉しいですよね
個人的には「特則税率」の25.1円事態なしにしてくれるとありがたいのですが…
今回話題となっているこの「トリガー条項凍結解除」
仮に解除となると別の問題も予想されるので、少し解説
まず一つ目に「物流の問題」
2024問題の影響によりタンクローリーの運送会社の運べる量が減っております
各ガソリンスタンドには地下にタンクが埋まっており、減ってくるとそこにガソリン等をタンクローリーで運び荷下ろしすることとなります
しかし「値上がり前や値下がり後」となるとお客様が殺到するため、ガソリン等をタンクローリーで運ぶのに支障が生じることが予想されます
そのため「在庫切れ」するお店が続出するおそれがあります
そして二つ目に「事故の問題」
25.1円という価格の大幅な上げ下げが起こることにより、値上がり前値下げ後にお客様が殺到します
そのため、店内は大混雑の恐れがあり「事故リスク」が格段に上がります
少しでも安くという思いで来店頂くのに逆に高い出費になった…というケースもあるかもしれません
またガソリンスタンド内だけでなく、一般道にも長打の列で並ぶことが予想され、こちらも「事故のリスク」がございます
三つ目に「災害の問題」
ここ最近「地震や大雨・雹・台風」などなど突然起こる災害が増えております
そのため、石油組合としても「いざという時のために満タン給油」を呼び掛けております
しかし少しでも安く給油したい!というのはどなたも同じかと思います
万が一ガソリンがない状況で災害が起こった場合、ガソリンの給油が出来なくなる恐れもあることから大混雑になる可能性がございます
現に阪神淡路大震災の時、当社の神戸にあります「アミチェ布引SS」は、震災当日から営業開始(地震発生日当日に神戸市で唯一営業していた店舗でございます)
しかしすぐに在庫切れ
また神戸で火災が発生していたエリアもあることから、当時タンクローリーが神戸市にすぐには入れない事態となっておりました
そのため営業できないガソリンスタンドが多くなり、ガソリンを入れることが出来ず車が動かすことが出来ない方もいらっしゃいました
当時の話しを聞くと、閉まっているガソリンスタンド前に列を作りエンジンを切って毛布で温まり、タンクローリーがくるのを「今か今か」と待ち望んでいた方もたくさんいたそうです
そして、「タンクローリー」が到着した際にお客様から「拍手喝采」で出迎えたそうです
当時のタンクローリー運転手は「いままでガソリンを運んで拍手で出迎えられたことは初めて(笑)」だと照れ臭そうに言っていた話しも残っております
災害はいつ起こるからわかりません
いざという時に備えるためにクルマやトラックを動かす「ガソリン・軽油」、暖炉をとる「灯油」は電気がなくても使用することが出来ます
25.1円という大きな価格変動となると、どうしても空っぽにして安くなってから給油したくなりますし、もしも災害が起こったら…の時に不安が残りますね
まだまだ国会でも議論されることかと思いますが、皆さまにとって、より良い形となり動いていってもらいたいと願っております
以上、今回は少し真面目なお話しに
家庭が円満なのでゆっくりのんきにブログを書いておりました
ただ…災害同様家庭内もいつどんなことが訪れるかわかりません
いつも日か私の失言や態度が
「トリガー」になるかも…ですね(笑)